海老名総合病院 研修医・専攻医募集 (神奈川県)

臨床研修について【研修プログラム】

臨床研修について

海老名総合病院 歯科医師臨床研修医を希望される皆様へ

歯科口腔外科部長 石井 良昌
歯科口腔外科
部長 石井 良昌

海老名総合病院 歯科口腔外科は3人の歯科医師と1人の歯科医師臨床研修医で、年間新規患者約2,000~2,500人・再診患者約25,000人の外来診療および約200人の入院診療を担当しています。このように多くの患者さんと接することができる環境のなかで、歯科医師臨床研修医として歯科プライマリ・ケアに対応できる基本的な知識、技術、態度の修得のみならず医科的な知識を学び、それを応用し全人的な医療を提供できるような歯科医師になって欲しいと考えています。

技術だけではなく、医局員140名(医科研修医・歯科研修医含)、病院職員900名の様々な医療スタッフとの交流を通じて、コミニュケーションスキルを得ることも大きな目標です。またチーム医療、救急医療、施設歯科衛生指導などを通じて、他職種への理解、地域医療なども学べると考えています。

歯科臨床研修医として最初の1年間で研修・経験したことは、これからの数十年間の歯科医師生活の中で土台となる大切な部分です。当科では歯科口腔外科疾患の治療から口腔外科手術までの治療を行っております。

研修終了後は大学病院や一般歯科診療所などそれぞれの道を歩んでいますが、ここでの経験が役立っていると話してくれています。「大変だったけど、1年間ここで研修して良かった」と思えるような研修内容、働きやすい環境を提供していきたいと考えています。ぜひ一度見学に来てください。

初期研修プログラムについて

研修目的

本研修プログラムは、将来、地域においてプライマリ・ケアに対処し得る第一線の歯科医師、或いは高度な口腔外科医療を実践する専門医のいずれを目指す歯科医師にとっても必要な診療に関する基本的な知識、技能及び態度の修得を目的とする。
また、全人的医療の観点から、患者さんの問題を医学的のみならず、心理的、社会的にとらえ、適正な人間関係のもと、歯科医師としての倫理と責任感を養うことを目指している。

プログラムの特徴

当科は、口腔外科として近隣の歯科医院からの紹介が多く、専門的な口腔外科知識・診療能力の修得が可能である。 また、総合病院の入院患者や、他科からの受診も多いので、基礎的疾患を持つ患者の全身管理法を医科と密に連携しながら学ぶことが可能である。

到達目標

以下の「基本習熟コース」を自ら実践し、確実に実践できることを基本とし、生涯研修へ円滑に移行できるように「基本習得コース」を臨床経験する。

「基本習熟コース」

(1)医療面接

一般目標
患者さん中心の歯科診療を実施するため、医療面接についての知識・態度・技能を身に付け実践する。

行動目標

  1. コミュニケーション・スキルを実践する。
  2. 病歴(主訴、現病歴、既往歴及び家族歴)聴取を的確に行う。
  3. 病歴を正解に記録する
  4. 患者さんの心理・社会的背景に配慮する。
  5. 患者さん・家族に必要な情報を十分に提供する。
  6. 患者さんの自己決定を尊重する。(インフォームドコンセントの構築)
  7. 患者さんのプライバシーを守る。
  8. 患者さんの心身におけるQOL(Quality Of Life)に配慮する。
  9. 患者さん教育と治療への動機付けを行う。

(2)総合診療計画

一般目標
効果的で効率の良い歯科診療を行うために、総合治療計画の立案に必要な能力を身に付ける。

行動目標

  1. 適切で十分な医療情報を収集する。
  2. 基本的な診査(基本的な検査を含む)を実践する。
  3. 基本的な診査の所見を判断する。
  4. 得られた情報から診断する。
  5. 適切と思われる治療法及び別の選択肢を提示する。
  6. 十分な説明による患者の自己決定を確認する。
  7. 一口腔単位の治療計画を作成する。

(3)予防・治療基本技術

一般目標
歯科疾患と機能障害を予防・治療・管理するために、必要な基本的技術を身に付ける。

行動目標

  1. 基本的な予防法の手技を実施する。
  2. 基本的な治療法の手技を実施する。
  3. 医療記録を適切に作成する。
  4. 医療記録を適切に管理する。

(4)応急処置

一般目標
一般的な歯科疾患に対処するために、応急処置を要する症例に対して、必要な臨床能力を身に付ける。

行動目標

  1. 疼痛に対する基本的な治療を実践する。
  2. 歯、口腔及び顔面の外傷に対する基本的な治療を実践する。
  3. 修復物、補綴装置などの脱離と破損及び不適合に対する適切な処置を実践する。

(5)高頻度治療

一般目標
一般的な歯科治療に対処するために、高頻度に遭遇する症例に対して、必要な臨床能力を身に付ける。

行動目標

  1. う蝕の基本的な治療を実践する。
  2. 歯髄疾患の基本的な治療を実践する。
  3. 歯周疾患の基本的な治療を実践する。
  4. 抜歯の基本的な処置を実践する。
  5. 咬合・咀嚼障害の基本的な治療を実践する。

(6)医療管理・地域医療

一般目標
歯科医師の社会的役割を果たすため、必要となる医療管理・地域医療に関する能力を身に付ける。

行動目標

  1. 保険診療を実践する。
  2. チーム医療を実践する。
  3. 地域医療に参画する。

「基本習得コース」

(1)救急処置

一般目標
歯科診療を安全に行うために、必要な救急処置に関する知識、態度、技能を習得する。

行動目標

  1. バイタルサインを観察し、異常を評価する。
  2. 服用薬剤の歯科診療に関する副作用を説明する。
  3. 全身疾患の歯科診療上のリスクを説明する。
  4. 歯科診療時の全身的合併症への対処法を説明する。
  5. 一次救命処置を実践する。
  6. 二次救命処置の対処法を説明する。

(2)医療安全・感染予防

一般目標
円滑な歯科診療を実施するために、必要な医療安全・感染予防に関する知識、態度、技能を習得する。

行動目標

  1. 医療安全対策を説明する。
  2. アクシデント・インシデントを説明する。
  3. 医療過誤について説明する。
  4. 院内感染対策(Standard Precautionsを含む)を説明する。
  5. 院内感染対策を実践する。

(3)経過評価管理

一般目標
自ら行った治療の経過を観察評価するために、診断及び治療に対するフィードバックに必要な知識、態度、技能を習得する。

行動目標

  1. リコールシステムの重要性を説明する。
  2. 治療の結果を評価する。
  3. 予後を推測する。

(4)予防・治療技術

一般目標
生涯研修のために必要な専門的知識や高度先進的技術を理解する。

行動目標

  1. 専門的な分野の情報を収集する。
  2. 専門的な分野を体験する。
  3. POS(Problem Oriented System)に基づいた医療を説明する。
  4. EBM(Evidence Based Medicine)に基づいた医療を説明する。

(5)医療管理

一般目標
適切な歯科診療を行うために、必要となるより広範囲な歯科医師の社会的役割を理解する。

行動目標

  1. 歯科医療機関の経営管理を説明する。
  2. 常に必要に応じて医療情報の収集を行う。
  3. 適切な放射線管理を実践する。
  4. 医療廃棄物を適切に処理する。

(6)医療管理

一般目標
歯科診療を適切に行うために、地域医療について知識、態度、技能を習得する。

行動目標

  1. 地域歯科保健活動を説明する。
  2. 歯科訪問診療を説明する。
  3. 歯科訪問診療を体験する。
  4. 医療連携を説明する。

プログラム責任者

石井 良昌  日本口腔外科学会 認定医・専門医

指導体制

臨床研修管理委員会

本委員会は、歯科医師臨床研修に関する最高決定機関であり、以下の事項につき検討及び決定を行う。

  1. 研修プログラムに関する事項
  2. その他、臨床研修が円滑かつ有効に行われるために必要な事項
  3. 研修医の採用に関する事項
  4. 研修の評価及び認定に関する事項
  5. 指導医の指導等に関する事項
  6. 研修医の処遇に関する事項
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臨床研修管理委員会 事務局

〒243-0433
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TEL:046-233-1311(代)
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